ベスト・オブ・ノート/手帳「モレスキン(Moleskine)」(イタリア)


Moleskine Squared Reporter Notebook


数多くの文豪、著名人が愛したノート
100年以上、ほぼ形を変えずに残り続ける至極の文房具の一つ

19世紀後半にフランスで生まれたモレスキンは、百数十年もの間、ほとんど形状を変えていない、稀有なノートである。ヘミングウェイやピカソ、ゴッホ、ブルース・チャトウィンなど、名だたる数多くの人物が愛したノート。1986年には一時的に絶版となるが、1998年にイタリアのメーカー「Modo&Modo」(現MOLESKIN)によって復刻。以後、いまも愛用者を増やし続けている。

なぜこれほどまでに愛され続けているのか?
一度で良いから、このノート、手帳を試してみるべき、その理由は何なのか?

モレスキンは基本的にはノートであり手帳である。
カバーは、フランス語の「モレ」=「モグラ」、「スキン」=「革」とも訳せるように、“モグラの革”のような材質で作られた堅牢な素材で覆っている。内側にはきらびやかな一文や流麗なスケッチがつづられた、一冊のストーリーをなすための存在としてのオーラを備える。 これは、世にあまたあるノートの中でも奇跡的な成り立ちだ。多くのモレスキンユーザーが、自分だけの“一冊のストーリー”を練り上げるためにそれぞれの美意識を持って利用しているのだ。初めて登場した19世紀から現在まで、無数のユーザーがこんなふうに使い続け、それが連綿と続いているのだ。

個人的には、縦開きのレポータータイプをオススメしたい。9cm×14cmは非常に持ち歩きに便利なサイズ、ハードカバーのものを選べば、ジャケットのポケットなどに忍ばせても、崩れることもなく、堅牢で高級なメモ帳として機能する。

またハードカバーであるが故、テーブルなどが無い場所でのメモも安定。非常に機能的で、使い勝手が高い。

もし、もう少し大きめのサイズで何か情報を取りまとめたり、ノートとして活用するのであれば、同じレポータータイプの、13×21cmのものをオススメしたい。

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