ベスト・オブ・日商簿記2級独学勉強法 -約1ヶ月で合格できる簿記2級-

仕事をしながらの約1ヶ月間の独学で、難易度の高かった第134回簿記2級試験に一発合格!
1ヶ月で資格取得を実現するための勉強法を紹介!

商工会議所の検定試験 即戦力となる人材を育成し、能力を証明します

Contents
1:独学か通学かの意思決定
2:前半戦で参考書をカバー
3:後半戦で過去問でトレーニング
4:最後の仕上げ・試験直前の詰め込み

・・・・・・・・・・・・

1:独学か通学か-まず最初の意思決定-

人によっては「独学」にためらいを感じられる方もいらっしゃるようです。私はもともと、1人で黙々と勉強することが嫌いではなく、逆に、スクールの授業で「退屈」や「無駄」(お金も時間も)を感じることが何より嫌いです。なので最初から「通学」という選択肢はありませんでした。

約1ヶ月の独学での勉強を通して、以下の様なことができる見込みがなければ「独学」での合格は難しそうです。「通学」で強制的に学ばられることをオススメします。
単純に一言で言うと、「自分1人で最後まで勉強し続けるための、十分な意志と環境があるか?」どうかです。
  • 平日1日1時間、休日1日4時間、資格勉強に時間を割く覚悟はあるか
  • 自分に上記の意志・覚悟があるかに加え、家族・恋人は上記を許容できるか
    (1ヶ月で50-60時間ほどの勉強時間になるかと思います) 
  • 勉強に集中的に取り組むための場所、環境が近くに用意できるか=家族や恋人から離れ、1人で集中できる勉強場所を確保できるか
  • 「分からないことは自分で調べよう、自分で解決しよう」というスタンスがもともとあるか?(もともと「分からないことは人に聞こう」というスタンスの人には、独学をオススメしない)
自分の場合は仕事をしながらのチャレンジだったため、平日は1時間程度、主に週末の休日を使っての勉強となりました。


2.最初の2週間でどこまで進めるか?-試験範囲、一通りをまずはカバーする-

詳細は、こちらにも書いていますが、まずは日商簿記2級の試験範囲を知ることが必要です。自分は以下の2冊「サクッとうかる」を購入しました。何種類か参考書・テキストがありますが、あまり差は無いと思っています。とにかく1セット購入して、早く"始める"ことが重要です。

※個人的には3級の勉強をせずに2級にトライしたため、『3級の復習ポイント』というコーナーがある「サクッとうかる」シリーズを選択しました。ポイントが分かりやすく、良書だと思います。

本当の試験での実力はテキストでは身に付きません。

問題を解く力は後半の「過去問」で身に付くものです。なので、「まずは軽く全体を流してみる」くらいの感覚でテキストに取り組むのがちょうど良いと思います。

とは言え、それぞれ350ページ程度、商業・工業簿記合わせて700ページのボリュームで。重要そうなところはノートにメモしながら読み込むと、個人的には30ページ/1時間ぐらいのペースでした。したがって、テキスト2冊で22-23時間、最初の2週間はこれで終わるかと思います。

重要ポイントを網羅した自分なりの「ポイントノート」を作ることも、このフェーズでは重要な作業です。


サクッとうかる日商簿記2級商業簿記 テキスト 【改訂五版】


サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト

よく言われることではありますが、3級試験から始まる商業簿記に対し、工業簿記は2級試験からの登場です。つまり2級の工業簿記は、本当の基礎知識が問われる内容であると言えます。試験の配点は「商業:60点・工業:40点」ではあるものの、それほど捻った応用問題というのは考えづらく、ある程度時間をかけて丁寧に取り組めば「工業簿記で40点満点」をとることは非現実的なことでは決してありません。

試験は70点で合格になりますので、工業で40点取れれば、商業は正答率50%の30点で良いことになります。個人的には、どちらかと言えば工業簿記に力点をおき、工業簿記で必ず高得点をとることを合格に向けた戦略の1つとして考えました。(実際、134回の問4・問5は満点でした)


3.最後の2週間でどこまで詰めるか?-とにかく過去問を解く-

試験内容、問題を解く際の下書きの書き方、試験時間に慣れるためにも、とにかく沢山の過去問題、予想問題を実際に解いてみることがとても重要です。「試験で問題を解く力」は、実際の問題を解くことでしか身に付かないと思います。
(実際、テキストを終えて1回目に解いた過去問では30点ほどしかとれませんでした。テキストをいくら読み込んでも、身に付く力はその程度だと思います。)

とは言っても、試験1回分で2時間を要するため、2週間でこなせるのは10回分くらいではないかと思います。なので、問題集としては以下の一冊で十分です。特に、冒頭の「TAC式出題別攻略テクニック編」は必見、本当によくまとまった誰にでもオススメできる内容だと思います。


合格するための過去問題集 日商簿記2級(よくわかる簿記シリーズ)

1回の週末(土曜・日曜)で合計4回分の過去問を解き、×2週間で8回分。あとは平日に間違えた問題の論点・テーマに関わるテキスト部分を読み返したり、解説を読み込んだり。前半2週間で作った「ポイントノート」にも、赤ペンなどで加筆していきます。

一通りやることで、「この問題は大丈夫」「この問題は少し苦手」など、自分の得意分野・不得意分野が見えてくると思います。

あとは苦手な部分だけ、残った過去問の中から部分的に解いてみたりすることで、自然と必要な合格力が身に付いてくると思います。

時間があればさらに問題を解いてみることをオススメしますが、同じ問題を二度以上解いても(過去問を2周・3周しても)、まったく意味がありません。二度解く時間があるのであれば、苦手分野の新しい問題にチャレンジするなど、少しでも新しい問題にあたることをオススメします。

※例えば同じ「精算表」の問題でも、若干バリエーションがあると思います(ある問題では減価し償却を直接法で求めさせたり、別の問題では間接法で求めさせたり)。そういった細かなバリエーションに対応していくためにも、同じ問題を二度解くことは全く意味が無いです。いろいろな問題にチャレンジして、柔軟な対応力を高めていくことが求められます。


4:本当に最後の仕上げ -試験直前に詰め込めるもの-

試験前、最後の1周間はとにかく空き時間があれば簿記のことを考えていました。ちょっとした空き時間(5分-10分)に最適なのが「第一問:仕訳問題」の勉強です。自分の場合は、「仕訳アプリ」をダウンロードして、スマホでゲームをする感覚で、空き時間に(例えばトイレでも)仕訳をしてました(笑)。

あとは、苦手分野に関しては詳細を解説しているWEBサイト等を見て、最後の理解の仕上げをしていました。オススメのWEBサイトは以下の通りです。

日商簿記検定2級・仕訳問題対策
パブロフくんが日商簿記2級、3級を目指すブログ


関連リンク:
ベスト・オブ・日商簿記2級テキスト「サクッとうかる日商簿記2級商業/工業簿記テキスト」(日本)
ベスト・オブ・日商簿記2級過去問題集「合格するための過去問題集 (TAC)」(日本)

コメント